自己認識
こんにちは、Base-Upの津城です。
今回は、6つの領域の1つである自己認識をご紹介します。
自己認識とは
Base-Upでは、自己認識を”自分の考えに固執せず、いかに広く柔軟な視野を持つ力”として、定義付けを行っています。
この定義付けには、3つの段階が必要です。
- 過去及び現在において、自分自身が大切にしている価値観を認識する
- 自己の価値観と他者の価値観の一致と相違を認識する
- 相違を認識した上で、改めて自己と他者の一致や相違を受け入れていく
①から③までのプロセスを通じて、自己認識は完了します。
このプロセスは幼少時代から成人へと成長していく過程と同じと言えます。
ただし、成長過程で認識してきた自己認識は、当事者の家庭環境や社会情勢、メディアなどに大いに影響を受けています。
なぜ、自己認識が必要なのか?
情報化社会が到来し、更には個人が発信できるSNSが台頭し、世の中は組織だけでなく、より個人も情報を発信し、活躍していく社会へと進んでいます。
今までであれば、個人が属するコミュニティは会社や家族が一般的でした。
しかし、現在では会社だけではなく多くの団体、そして個人同士でつながる世の中になっています。
そういった世界では、自分自身が一体何者なのか?をきちんと語る必要があります。
例えば、アメリカ社会は”人種のるつぼ”と例えられますが、多種多様であるからこそ、自己主張がなければ、自己が埋没してしまいます。
つまり、多種多様だからこそ、それぞれが軸を持っているということです。
自己認識の先には、セルフコントロールがあります。
何のために生きて、自分自身がどういった人間であるかを自身で認識できていなければ、このセルフコントロールが行えません。
また、何のために仕事をしているのか?どういった仕事をやりたいのか?と自問自答しながら、日々の仕事に向き合っていたとしたら、パフォーマンスは非常に低くなります。
逆に、自身の軸と仕事の意義が連動している場合、仕事のパフォーマンスはより高くなります。
こういった自分で自身のモチベーションを管理にも自己認識は必要であるのです。
自己認識は、どういったシーンで活かされるのか?
自己認識できている人は、非常にレジリエンスが高いです。
それは、困難な状況になったとしても自分軸が整っているため、その困難な状況が自分にとってどんな価値になるのか?
そして、未来の自分にどうつながっていくのか?という風に思考になります。
新型コロナによるパンデミックが起こり、時代は更に混沌とした時代へと進んでいます。
誰もが正解を知らない世界の中で求められるのは、しなやかな心と確固とした自分軸です。
その自分軸には、時に他者とのかかわりの中で孤高な状態になるケースもあります。
本当に自分の考えが合っているのか?
周囲の考えと同じ方が良いのではないか?
そういった判断に迷うシーンに”自己認識というスキル”が強い背中押しをしてくれるのです。
自分自身が一体どういう人間であり、他者との違いはどういったモノで、違いを認識した上で最終的な判断を下す。これが自己認識の活かされ方です。