数字に惑わされていませんか?
こんにちは、Base-Upの鈴木翔です。
つい先日のことですが、11月1日に大阪都構想に関する住民投票がありましたね。
大阪在住の私にとってはとても関心のあるテーマでした。
結果は「否決」でしたが、ここではその結果の是非は触れないでおきます。
当然私がどちらに投票したのかも一旦おいておきますね(笑)
今回テーマにしたいのは、住民投票の1週間前に突如大阪市から提出された「218億円コスト増になる」という大阪市財政局が試算したことです。
元々自民党からも200億円コストが上がるという話はあがっていた様ですが、維新の会は「根拠がない」と否定していたようです。
ですが住民投票の1週間前というタイミングでニュースが大々的に取り上げたものですから、維新の会もその対応が追い付かなかったように見え、少なからず住民投票の結果に影響を与えたのではないかと思います。
浮遊票の揺さぶりをかけるという意味で政治的にはとても戦略的でしたね。
ただこのニュース、本当に鵜呑みにしてよかったのでしょうか?
例えば、このコスト増がどこから生まれるのか、ほぼ触れられていませんよね。
紙面に限りがあるとはいえ、簡潔にでも触れることができたのではないかと思います。
またメリット面との差し引きでどうなのかという議論も取り上げられていないのも気になります。
218億円という巨大な金額に「え!そんなにコストあがるの?!」という反応をしてしまいがちですが、冷静に見ると印象操作がされているように感じてしまいます。
同じようなことは世の中に多々存在しますね。
ダイエット効果をうたうサプリメントの広告や、簡単に稼げそうに見せるビジネスの宣伝など、街を少し歩いただけで次々と目に入ってきます。
単純に一面的な見方で物事を判断せずに、その根拠は何か探ることや、他の物との比較を行うなど、自分自身で多面的に物事を見ることも、広い意味で社会人基礎力なのではないかと思っております。