質問の仕方が部下の伸びを決める(前編)
こんにちは、Base-Upの鈴木翔です。
あなたにはなかなか成績が伸びない部下や後輩がいますか?
そういう部下は頑張っていないわけではないけど、どこかずれたりしていて見ていてもどかしいですよね。
で、そういう部下ほどかわいいというか、何とか伸ばしたいと思って関わっているにもかかわらず、なかなか変わらない。
こういうシチュエーションでよく目にするのは、実は上司や先輩であるあなたの声のかけ方に課題があることです。
例えば、親から「あんたゲームばっかりしていないで勉強しなさい!」と言われるほど、やる気をなくすというものです。
どんな声をかけるかで相手が動くか動かないかが変わるので、あなたの発する一言はとても大切です。
今回は部下や後輩を伸ばす『コーチング』の技法の中の、【質問力】について触れます。
質問は何のためにするの?
まず『質問』とは何のためにするものかというのを改めて考えてみましょう。
例えばこのような声掛け(質問)を部下にすることがあるでしょう。
- 「A社の案件、納期が1週間後だけど期限内に納品できそう?」
- 「今日中にB社に訪問してもらいたいんだけど、できる?」
この質問は、誰のための質問でしょうか?
そうですね、これらは【あなた】のための質問です。
あなたが部下の仕事の状況を知りたいから、あなたが仕事を計画通り進めたいから、部下に質問をする。
確かにあなた自身にとってとても大切なことですが、この質問は部下のためにはなっていませんね。
どうしてもやらされ感はぬぐえません。
ではこのような声掛けはいかがでしょうか?
①の質問
「A社の案件って納期いつだっけ?」
- 「どこまで進んだ?」
- 「納期が守れない理由は何かな?」
- 「どうしたら納期を早められるかな?」
②の質問
「今日中にB社に訪問してもらいたいんだけど、今日はどんな予定かな?」
- 「今日やる仕事、結構あるね。どうしたらB社に行く時間とれるかな?」
このような質問は、あなたのための質問でありながら、部下にとっても気づきが促され思考の枠が広がる質問になっています。
つまり部下にも考える余地を与えているんですね。
良質な質問とは、相手の思考の枠を広げ、気づきを与える質問です。
せっかくのコミュニケーションの機会ですから、あなたにとっても部下にとっても有意義な双方向のコミュニケーションを意識したいものですね。
後編に続きます。